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牧場ブログ
枝肉検品・交雑
2017年7月24日
今日は木下牧場から二頭目になる交雑種の枝肉検品。
交雑
和牛
どちらも木下牧場から出荷した牛さんです。
交雑種とは一般的に国産牛とか業界用語ではF1とかって言われています。
お肉になる牛には「和牛・交雑・ホルス&アンガスなどの外来種」があります。
その中で今回交雑種を飼ってみようとなり挑戦!!
交雑種はホルスタインのお母さん牛と和牛のお父さん牛からなるいわばハーフです。
といっても自然交配ではなく人口受精です。最近では自然交配をやっている農家さんはないんじゃないでしょうか?しっかり牛さんを見て健康管理できないと一頭の牛さんが病気になっていると広まっちゃいますしね。。。以前も書きましたがただ放牧するだけではダメなんです。農家さんのスキルも求められます!放牧は農家さんの技術で成り立つもの。
「牛さんに病院はありませんので」
ではなぜF1は産まれるのか!これはホルスタインを飼って牛乳を搾っている農家さんが一度子牛をうまさないといけないためその子牛も少しでも高く売れるように和牛の種(精子)を使うようになりました。そして産まれた子牛を肥育農家さんが買い育てるという流れなんです。
そして今回出荷した牛さんは初めての雌です!!前回は去勢。
枝重は430キロ、雌らしい感じで脂も融点が低く赤身は濃い小豆色という感じ。
交雑種で純粋の和牛じゃなくてもちゃんとしっかり育ててあげて毎日食べるものから環境までこだわりました。大切なのは牛さんに種はあっても同じ牛さんであること!
お肉になってからは何をしても美味しくならないので。。。牛さんの持つポテンシャルを最大限に発揮させてあげられる環境を作ってあげる事!まだまだ生産現場でできることはたくさんあります。
私たち生産者も頑張らないと!
次回の枝肉は喜和味牛です。ではまた!!!